appleが中国生産を急激にインド生産に切り替えているが、アメリカへの輸入において、その数字を具体的にみてみた。
2025年4月のスマートフォン（HSコード：8517.13）の輸入総量は、763万台で、3月の1,396万台から45％の大幅減。2023年1月以来で、800万台/月を割ったことがなかったので、最低輸入量となっている。
2023年1月～2025年4月 アメリカのスマートフォン(HSコード：8517.13)の輸入台数（台）推移
次に国別でみると、2025年2月までは、中国からの輸入が圧倒的に多かったのが、3月にインドが逆転（中国からの輸入542万台、インドからの輸入558万台）、4月もインドからの輸入が若干上回っている。4月の輸入では、中国、インド、ベトナムからの輸入が200万台で均衡しており（大部分がapple）、中国からのシフトが顕著となっている。2025年3月から4月の月次変動でみると、インドネシアからの輸入が239％（1.6万台から5.4万台に増加）しており、今年頭に発表されたappleの新工場での生産が始まったのであろうか。
2023年1月～2025年4月 アメリカのインド、ベトナム、中国からのスマートフォン(HSコード：8517.13)の輸入台数（台）推移
2024年10月～2025年4月 アメリカの主要国からのスマートフォン(HSコード：8517.13)の輸入台数（台）推移
【注記】
データの引用元は、ITC (U.S. International Trade Commission)。
輸出額は、ITC データベースの輸出合計 (Exports: Total)。
輸入額は、後日、関税率などを算定すること等もあり、一般輸入額 (Imports: General)ではなく、消費用輸入額 (Imports: Consumption)の関税評価額(Customs Value)を引用している。