アメリカの2025年8月の雇用統計がでたのでみてみた。
概要は、次のロイター記事【8月雇用2.2万人増、予想以上に減速 失業率4.3%に上昇】に詳しいが、これらの記事に出ていないデータなどを拾ってみた。
2025年月の雇用数(農業以外)(千人)は7月より22千人増加し159,540千人。産業別の割合をみると、(民間)教育・医療が27,452千人(17%)で最も多く、次に行政(連邦、州、地方合計)の23,568千人(15%)、そして、サービスの22,568千人(14%)と続く。製造業は12,722千人(8%)であった。
2025年8月 アメリカ 雇用数(農業除く)産業別内訳

2024年1月~2025年8月までの雇用数(農業以外)(千人)をみてみると、2024年1月時点の157,049千人から2,491千人増加し159,540千人となった。
2024年1月~2025年8月 アメリカ雇用数(農業除く)推移(千人)

249万人増加の内訳を産業別にみると、教育・医療(民間)が1,421千人と大幅に増加、次に行政の415千人、そしてレジャーの330千人と続く。トランプ政権肝いりの製造業は、144千人減少しており、少なくとも雇用面では増加していない。一方、連邦政府の雇用数は2025年1月から8月の間で91千人減少している。
2024年1月時点と2025年8月時点の産業別雇用数差(千人)

2025年1月~8月 連邦政府雇用数推移(千人)

2024年1月~2025年8月 アメリカ 雇用数(産業別)推移(千人)

(データ:U.S. Bureau of Labor Statistics)