2023年~2025年における自動車(HSコード:8703 / 中古含む、トラック、バス除く)輸入台数と関税率の関係をみてみた。
- 大きく3つの時期に区切って考えられる
- 【相互関税間】→ 計算上の関税額をCIF輸入額で単純に割った計算上関税率が約2.4%の時期(2023年1月~2025年3月)
- 【相互関税期】→ 計算上関税率が2.4%から相互関税の導入により、一気に25%強まで上がった時期(2023年4月~2025年9月)
- 【合意後】→ 貿易協定合意後、計算上関税率が一気に下がり、約14.5%で安定してきた時期(2025年10月~2025年12月)
- 普通に考えると、関税率が高い方が輸入台数は減少するという関係となると思われるが、関税率の高い相互関税期(平均輸入台数13.4万台)より合意後(平均輸入台数11.6万台)の方が少なくなっている。
- これは、相互関税で一気に輸入台数が減少後、関税率は小さくなっても需要の縮小、先行き不安などから台数が反発していないことが原因とも思われる。
- 相互関税違憲判決後の動きに注視が必要。

横軸に計算上関税率(%)、縦軸に輸入台数(台)をとった散布図でみると、
- 相互関税期(平均輸入台数13.4万台)は関税率が高いにも関わらず、合意後(平均輸入台数11.6万台)より高いので、特殊と考える方が良いと思われる。
- 非常に単純に関税の影響の算定のひとつとして、相互関税前の平均輸入台数(20.1万台)と、合意後の平均輸入台数(11.6万台)の差(8.5万台の減少)を関税差(12.2%)の影響と考えると、1%関税が上がると約7,000台(85,427台 / 12.2% = 7,002台/%)輸入台数が減少すると推定できる。
- 2026年以降の状況も注視していきたい。

2023年1月~2025年12月 アメリカの自動車(HSコード:8703 / 中古含む、トラック、バス除く)CIF輸入額、計算上関税額、計算上関税率 推移

【注記】
データの引用元は、ITC (U.S. International Trade Commission)。
輸出額は、ITC データベースの輸出合計 (Exports: Total)。
輸入額は、後日、関税率などを算定すること等もあり、一般輸入額 (Imports: General)ではなく、消費用輸入額 (Imports: Consumption)の関税評価額(Customs Value)を引用している。
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