併せて、GM（General Motors）のアメリカ証券取引員会（SEC）に提出された10Q（四半期毎の財務レポート）をみてみた。
2025年Q2の総売上は471億ドルで、2024年の同時期（480億ドル）との比較では、8.5億ドル（1.8％）の減少。前回の記事【アメリカ ブランド別自動車販売台数 2025年Q1、Q2】でも書いたように、2025年にはいって、販売台数自体は伸びていることから価格が下落したのか精査が必要。一方、経費では、直接経費が2024年Q2の386億ドルから、393億ドルと6.7億ドル（1.7%）増加しており、やはり関税の影響が出ていると思われる。その結果、営業利益が2024年Q2の39億ドルから17億ドル減少し、21億ドルまで（45.1%減）減少している。さらに営業外経費を含めた純利益では、2024年Q2の29億ドルから10億ドル減少し、19億ドルとなっている（34％減少）。FordはQ2で赤字転落したが、GMはまだ持ちこたえているが、経費が上がっていることから、厳しい状況が続くと思われる。
2025年前半6ケ月（Q1、Q2）の小計でみると、総売上は911億ドルで、2024年の同時期（910億ドル）との比較では、1.6億ドル（0.2％）増加しているが、ほぼ横ばいの状態。その一方で、経費は、直接経費が2024年前期の726億ドルから、745億ドルと19億ドル（2.6%）増加しており、その結果、営業利益が2024年前期の76億ドルから21億ドル減少し、55億ドルまで（28%減）減少している。さらに営業外経費を含めた純利益では、2024年前期の58億ドルから11億ドル減少し、47億ドル（19％減）、利益率5.2％まで減少している。
GM: General Motors 10Qレポート（PL）
（データ：GM ウェブサイト）