主要国との輸出入の状況を先に書いたので前後してしまったが、アメリカの2025年前期（1月～6月）品目別、全輸出入、貿易収支の状況をみてみた。
2024年通年のアメリカの全ての国に対しての輸出額は2兆619億ドル、輸入は3兆2,512億ドル、貿易収支は1兆1,895億ドルの大幅な赤字。2025年前期（1月～6月）の小計でも、輸出額が1兆741億ドル、輸入が1兆7,584億ドル、貿易収支が6,843億ドルの大幅赤字となっている。2025年前期（1月～6月）と2024年同時期比較などは【アメリカ 2025年前半（1月～6月） 輸出入、貿易収支】参照。
月次でみてみると、2025年前期（1月～6月）では、アメリカから全ての国への輸出で平均1.9％増、輸入は平均4.3%減と、輸入が減少したこともあり、貿易赤字は平均で13.0%減と、大幅に減少している。
アメリカの全ての国からの輸入を2025年前期（1月から6月までの小計）の品目別でみると一般機械が2,978億ドル（17％）でトップ、次いで、電気機器の2,416億ドル（14％）、そして、化学工業生産品の2,332億ドル（13％）となっている。
2025年1月～2025年6月小計 アメリカの全輸入品目別割合
2025年1月から6月までのアメリカの全ての国からの輸入小計を品目別の貿易収支でみると、一般機械が1,600億ドルの赤字で、赤字額全体の23％を占めている。次いで、電気機器の1,297億ドル、そして、自動車・部品の1,085億ドルの赤字と続く。一方、アメリカからみて貿易黒字の分野は、鉱物性生産品、航空機・部品、化学工業生産品の2品目にとどまっている。
2024年1月～2025年6月 アメリカの全輸出入、貿易収支推移（百万ドル）
【注記】
データの引用元は、ITC (U.S. International Trade Commission)。
輸出額は、ITC データベースの輸出合計 (Exports: Total)。
輸入額は、後日、関税率などを算定すること等もあり、一般輸入額 (Imports: General)ではなく、消費用輸入額 (Imports: Consumption)の関税評価額(Customs Value)を引用している。
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