アメリカのブラジルとの2025年8月の輸出入、貿易収支をみてみた。
2024年通年のアメリカのブラジルへの輸出額は491億ドル、輸入は427億ドル、貿易収支は64億ドルの黒字。2025年8月単月では、輸出額が47億ドル（対前月比8.3%増）、輸入が29億ドル（対前月比28.0％減）、貿易収支が18億ドルの黒字（対前月比460.9%黒字増）となっている。アメリカのブラジルからの輸入において、8月単月では、2024年8月と比較して、総計では25.0％減少。一番減少率が大きいのは、航空機・部品の83.3%の減少、次に、精密機械の35.5％減。そして、鉱物性生産品の34/4%減となっている。増加したのは、自動車・部品、プラスチック・ゴム、一般機械、化学工業生産品の4品目。
2025年1月～8月小計では、輸出額が357億ドル、輸入額が293億ドル、貿易収支が64億ドルの黒字で、黒字額は昨年同時期比で24億ドル（59.8％）と大幅に増加している。
月次でみてみると、2025年1月～8月では、アメリカからブラジルへの輸出で月次平均3.0％増、輸入は月次平均4.7%減。
アメリカのブラジルからの輸入を2025年（1月から8月までの小計）の品目別でみると、鉱物生産品が48億ドル（16％）でトップ、次いで、卑金属の37億ドル（13％）、そして、動物性・植物性生産品の35億ドル（12％）となっている。
2025年1月から8月までのアメリカのブラジルからの輸入小計を品目別の貿易収支でみると、動物性・植物性生産品が34億ドルの赤字。次いで、卑金属の29億ドル、そして、食料品・飲料の21億ドルの赤字と続く。一方、アメリカからみて貿易黒字の分野は、繊維、自動車・部品、精密機器、プラスチック・ゴム、電気機器、一般機械、鉱物性生産品、化学工業生産品、航空機・部品の9品目に及んでいる。特に航空機・部品は56億ドルと大幅な黒字となっている。
2024年～2025年8月 アメリカのブラジルとの輸出入、貿易収支推移（百万ドル）
【注記】
データの引用元は、ITC (U.S. International Trade Commission)。
輸出額は、ITC データベースの輸出合計 (Exports: Total)。
輸入額は、後日、関税率などを算定すること等もあり、一般輸入額 (Imports: General)ではなく、消費用輸入額 (Imports: Consumption)の関税評価額(Customs Value)を引用している。
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