2026年も1月半ばであるが、連邦政府機関閉鎖の影響で、アメリカの貿易統計は、未だ10月分までしか公表されていない。10月までのデータを基に、貿易赤字の状況をみてみた。特に2024年1月から10月の累計貿易赤字と、2025年同時期との比較をしてみた。
2025年10月の貿易収支はマイナス714億ドルで、9月の900億ドルから20.7%赤字額は大きく減少した。8月以降、赤字額は減少傾向にある。10月の貿易赤字額は、2021年1月時点(マイナス765億ドル)とほぼ同じであり、2025年に入り、大きく増加した赤字額は、月次では改善していっているといえる。


主要国(中国、メキシコ、ベトナム、日本)の2021年1月から2025年の推移をみてみると、対中国貿易赤字は2025年に入り、劇的に減少している一方、対メキシコ、対ベトナムは増加傾向にある。対日本はほぼ横ばい。

1月から10月の貿易収支累計を2021年~2025年でみていると、2025年1月~10月累計が1兆537億ドルと過去5年で最大赤字額であり、やはり2025年前半の大幅な赤字額増が効いているといえる。一方、2025年後半は月次では、大きく改善しているので、今後半年の動向に注視が必要。


2024年1月から10月貿易収支累計と2025年同時期を比べると、687億ドル貿易赤字が増加している。内訳をみてみると、赤字減少分が1,877億ドル、赤字増加分が2,564億ドルで、赤字増加分が上回ったことによる。
国毎の貢献度合いでみると、対中国は697億ドル赤字が減少しているが、対台湾が502億ドル、対ベトナムが436億ドル、対アイルランドが382億ドルと、中国での減少分を超えて赤字額が増加したことによる部分が大きい。対日本は47億ドルの赤字減少。

主要国の2025年1月~10月貿易収支累計と2024年同時期貿易収支累計の差

* 貿易赤字額計算は、【輸出額合計(Total Exports FAS)】 ー 【一般輸入税関評価額( General Imports Customs Val.)】
(データ:ITC)
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