アメリカのメキシコとの2025年8月の輸出入、貿易収支をみてみた。
2024年通年のアメリカのメキシコへの輸出額は3,340億ドル、輸入は5,034億ドル、貿易収支は1,694億ドルの大幅赤字。2025年8月単月では、輸出額が293億ドル（対前月比0.9％増）、輸入が450億ドル（対前月比0.3％減）、貿易収支が157億ドルの赤字（対前月比2.6%赤字減）となっている。アメリカのメキシコからの輸入において、8月単月では、2024年8月と比較して、総計では3.6％増加。一番増加率が大きいのは、一般機械の35.4%増、次に、航空機・部品の18.2％増。一番減少率が大きいのは、食品・飲料の18.6%減、そして、動物性および植物性生産品の15.0%となっている。
2025年1月～8月小計では、輸出額が2,264億ドル、輸入額が3,543億ドル、貿易収支が1,279億ドルの赤字で、赤字額は昨年同時期比で200億ドル（18.5％）増加している。
月次でみてみると、2025年1月～8月では、アメリカからメキシコへの輸出で月次平均0.7％増、輸入は月次平均0.9%増と、輸入が微増していることから、貿易赤字は月次平均で1.3%増加している。
アメリカのメキシコからの輸入を2025年（1月から8月までの小計）の品目別でみると、一般機械が959億ドル（27％）でトップ、次いで、自動車・部品の836億ドル（24％）、そして、電気機器の592億ドル（17％）となっている。
2025年1月から8月までのアメリカのメキシコからの輸入小計を品目別の貿易収支でみると、自動車・部品が656億ドルの赤字で、赤字額全体の51％を占めている。次いで、一般機械の529億ドル、そして、電気機器の207億ドルの赤字と続く。一方、アメリカからみて貿易黒字の分野は、パルプ、繊維、木材、航空機・部品、卑金属、プラスチック・ゴム、化学工業生産品、鉱物性生産品の8品目となっている。
2024年～2025年8月 アメリカのメキシコとの輸出入、貿易収支推移（百万ドル）
【注記】
データの引用元は、ITC (U.S. International Trade Commission)。
輸出額は、ITC データベースの輸出合計 (Exports: Total)。
輸入額は、後日、関税率などを算定すること等もあり、一般輸入額 (Imports: General)ではなく、消費用輸入額 (Imports: Consumption)の関税評価額(Customs Value)を引用している。
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