アメリカの日本との2025年前期（1月～6月）の輸出入、貿易収支をみてみた。
2024年通年のアメリカの日本への輸出額は790億ドル、輸入は1,513億ドル、貿易収支は724億ドルの赤字。2025年前期（1月～6月）の小計では、輸出額が407億ドル、輸入が754億ドル、貿易収支が349億ドルと赤字となっている。5月末時点での貿易収支は302億ドルの赤字であったので（【アメリカ 日本との輸出入、貿易収支 2025年5月】参照）、5月から6月の1ケ月で47億ドル（16％）赤字額が増加している。
月次でみてみると、2025年1月～6月では、アメリカから日本への輸出で平均2.5％増、輸入は平均2.5%減と、輸入が減少していることから、貿易赤字は平均で7.7%減少してきている。
アメリカの日本からの輸入を2025年前期（1月から6月までの小計）の品目別でみると、自動車・部品が248億ドル（33 ％）でトップ、次いで、一般機械の165億ドル（22％）、そして、電気機器の99億ドル（13％）となっている。
2025年1月～2025年6月小計 アメリカの日本からの輸入品目別割合
2025年1月から6月までのアメリカの日本からの輸入小計を品目別の貿易収支でみると、自動車・部品が240億ドルの赤字で、赤字額全体の69％を占めている。次いで、一般機械の124億ドル、そして、電気機器の75億ドルの赤字と続く。一方、アメリカからみて貿易黒字の分野は、パルプ、木材、食料品・飲料、航空機・部品、動物性および植物性生産品、鉱物性生産品の6品目となっている。
2024年1月～2025年6月 アメリカの日本との輸出入、貿易収支推移（百万ドル）
【注記】
データの引用元は、ITC (U.S. International Trade Commission)。
輸出額は、ITC データベースの輸出合計 (Exports: Total)。
輸入額は、後日、関税率などを算定すること等もあり、一般輸入額 (Imports: General)ではなく、消費用輸入額 (Imports: Consumption)の関税評価額(Customs Value)を引用している。
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