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今の世界を知る "元の" データ集 / 統計分析、因果推論

アメリカ ビザ発行数 2025年1月~5月

アメリカで事業を行う際に基本的な要件であるビザの発行状況についてみてみた(非移民用ビザ、国籍別)。

主要な非移民ビザは以下のとおりであるが、特に日本からという観点では、駐在員用には、E1/E2、H1B、Lビザ。学生用にはFビザとなる(さらなる詳細は、このサイトなどを参照)。

2025年1月~5月小計の非移民ビザ発行総数は477万件で、2024年同時期の675万件から、198万件と大きく減少(29.4%減)している。これは、ビザ要件を厳格化しているトランプ政権の政策によるところが大きいと思われる。6月以降の月次データは、まだ公表されていないが、特に、H1Bの申請料が10万ドルと非常に高額になることから、さらに減少していくと思われる。

アメリカの非移民ビザ(全種類合計)発行件数(2024年1月~5月、2025年同時期比)(件)

各ビザ発行件数変動率(2024年1月~5月、2025年同時期比)をみてみると、全体では29.4%の減E2は40.5%減で一番減少してる。次いで、H1Bの39.6%減、そして、E1の32.4%減となっている。

アメリカの非移民ビザ 各ビザ発行件数変動率(2024年1月~5月、2025年同時期比)(%)

駐在員向けのH1B、L、E1/E2の2025年1月~5月小計の上位10ケ国をみてみると、H1BとLではインドがダントツに多く、IT系などの幹部、エンジニア向けと思われる。中国が両方のビザで、依然2位になっていることは注目に値する。一方、日本は194件(19位)しかなく、ほとんど取得できていない状況。E1/E2では日本が2位のカナダのほぼ倍でトップ学生用のFビザでは、中国がインドの倍でトップ、日本は8位であった。

2025年1月~5月小計 H1B、L、E1/E2、Fビザのトップ10(件)

2025年1月~5月小計における全てのビザの発行数でみると、メキシコが112万件で、インドの63万件のほぼ倍でトップであるが、内訳をみると、短期ビザ(B1/B2)や臨時用ビザ(H2A/H2B)が圧倒的に多く、一時的・短期的な滞在が非常に多いことが分かる。

2025年1月~5月小計 非移民ビザ発行数上位30ケ国(件)

(データ:Travel.State.Gov)

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