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日本 お茶輸出

2025年の日本国内における茶の取引価格が急騰し、一番茶が前年比1.2~1.3倍、二番茶が2倍の高値になっているところも出てきている。これは、海外で抹茶の人気が高まり、原料となる碾茶(てんちゃ)の需要が急拡大したのが大きな要因、というニュースが出ていた。そこで、日本からの茶の輸出状況をみてみた。

2025年8月の日本からの茶(HSコード:0902)の輸出量は1,037トン/月(輸出額5,872百万円)で、7月の1,086トンから4.5%減少している。ただ、2025年4月以降、1,000トン/月を超える量が続いており、2024年通年平均の740トン/月から大幅に増加している。事実、2024年1月から2025年8月までの月次平均成長率は3.8%となっている。

2024年1月~2025年8月 日本からの茶の輸出量月次推移(トン)

2025年末までの予測として、9月~12月を8月までの平均としてみると、通年輸出量予測として、11,667トンとなり、2024年の8,885トンから31.3%と大きく増加する可能性がある。

2023年、2024年、2025年(予測)通年合計輸出量(トン)

一方、輸出額でみると、2025年5月以降、5,000百万円/月を超えており、2024年通年の平均月次輸出額が3,057百万円であったことをみると、大幅に増加している。さらに、額の増加率が量の増加率を上回っていることから輸出単価(円/kg)は、2024年通年平均の4,139円/kgから、2025年8月には5,660円/kgと1,500円/kg上昇している。

2024年1月~2025年8月 日本からの茶の輸出単価(円/kg)の月次推移

2023年~2025年8月 日本からの茶の輸出状況

(データ:財務省貿易統計)

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