相互関税の非対象国として、ロシア、ベラルーシ、北朝鮮、キューバとなっているが、アメリカのこれらの国との輸入の状況をみてみた。
北朝鮮からの輸入はゼロ、キューバからはほぼゼロであるが、ベラルーシからは2024年に2,000万ドル、ロシアからの輸入は2022年の154億ドルから劇的に減少しているが、ゼロではなく2024年には29億ドルの輸入があった。
トランプ関税非対称国からのアメリカの輸入額(百万ドル)

ロシアからの輸入の内訳をみてみると、化学工業生産品が18億ドルと全体の60%を占めている。すべての分野で2022年から大幅に減少している。
2022年~2024年、アメリカのロシアからの輸入(分野別)(百万ドル)

【注記】
データの引用元は、ITC (U.S. International Trade Commission)。
輸出額は、ITC データベースの輸出合計 (Exports: Total)。
輸入額は、後日、関税率などを算定すること等もあり、一般輸入額 (Imports: General)ではなく、消費用輸入額 (Imports: Consumption)の関税評価額(Customs Value)を引用している。