農業がまた話題になってきていることから、アメリカの日本との穀物、輸出入、貿易収支についてみてみた。穀物としてHSコード:10(小麦、コメ、そば)、11(小麦粉、加工穀物、麦芽、乾燥豆)、12(大豆、ひまわりなどの種)の合計とした。
アメリカからの日本への輸出額は、2024年通年で52.5億ドル、一方、日本からの輸入額は0.33億ドルと桁が2つ違うほどの差がある。これは日本の食料自給率の低さということもあるが、これだけの差があるなら、トランプ大統領の論理からいくと、日本は、アメリカからの輸入に関して、高関税をかけても罰は当たらないということになる。
2021年~2025年5月までのアメリカから日本への輸出入額推移(千ドル)


アメリカから日本への輸出額を月次でみてみると、2024年9月以降、上昇傾向にある。
2021年から2025年5月 アメリカから日本への輸出額推移(千ドル)

次に、アメリカの日本からの輸入額を月次でみてみると、2025年5月には2021年以来、最高額(441万ドル)となっているが、輸出額と比較すると2桁違う。
2021年から2025年5月 アメリカの日本からの輸入額推移(千ドル)

【注記】
データの引用元は、ITC (U.S. International Trade Commission)。
輸出額は、ITC データベースの輸出合計 (Exports: Total)。
輸入額は、後日、関税率などを算定すること等もあり、一般輸入額 (Imports: General)ではなく、消費用輸入額 (Imports: Consumption)の関税評価額(Customs Value)を引用している。
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