アメリカ現地時間4月11日夜20時過ぎに中国への相互関税からスマートフォン、タブレット等が除外されることが、U.S. Customs and Border Protection (CBP)のサイトに掲載された。よくここまで、方針が変わるものだと、逆の意味で関心する。
除外されることになったのは、スマートフォン、タブレット・PC(関連品)、集積回路、半導体関連。HSコードでは以下のとおり。ちなみに、以前、関税対象外であった、ビデオゲーム用のコンソール又は機器(HSコード:950450)は今回対象外となっていない。

これらの品目の2024年通年でのアメリカの中国からの輸入小計は、959億ドルで輸入総額の22%に及ぶ。うち、スマートフォンが407億ドル(輸入総額の9.5%)、タブレット・PCが355憶ドルで(輸入総額の8.3%)、対象外品目の79%を占めている。今回の除外は消費者への影響を考慮したものだと思えるが、そう意味ではすべての商品への関税が消費者に最終的に影響するので、どういった線引きをしているのか不明な部分が多い。
4月11日発表の中国からの輸入品目で関税対象品の2024年アメリカの中国からの輸入額(千ドル)

4月11日発表の中国からの輸入品目で関税対象品、対商品の割合

【注記】
データの引用元は、ITC (U.S. International Trade Commission)。
輸出額は、ITC データベースの輸出合計 (Exports: Total)。
輸入額は、後日、関税率などを算定すること等もあり、一般輸入額 (Imports: General)ではなく、消費用輸入額 (Imports: Consumption)の関税評価額(Customs Value)を引用している。