ロシアから原油などを輸入しているとしてインドなどが2次関税を受けることになったが、実際にどの程度、ロシアから原油を含めた化石燃料が輸出され、どの国が輸入しているかをみてみた。データは、Centre for Research on Energy and Clean Air (CREA)の【July 2025 — Monthly analysis of Russian fossil fuel exports and sanctions】を引用している。
2025年7月のロシアの化石燃料輸出収入は前月比3%減の5億8,500万ユーロ/日。海上輸送によるロシアの原油輸出収入は前月比12%減の1億9,200万ユーロ/日となり、輸出量は11%減少。パイプライン経由の原油輸出収入は前月比1%増の7,500万ユーロ/日と、わずかに増加した。ロシアの海上石油製品による収入は5%減少し、1日あたり1億4,700万ユーロとなり、輸送量は4%減少した。

EUがロシアからの石油の輸入を禁止して以降の状況は以下のとおり。
石炭:2022年12月5日から2025年7月末まで、中国はロシアの石炭輸出全体の44%を購入。インド(20%)、トルコ(11%)、韓国(9%)、台湾(4%)が上位5カ国に続く。
原油:中国はロシアの原油輸出の47%を輸入、インド(38%)、EU(6%)、トルコ(6%)がこれに続く。
石油製品:最大の輸入国であるトルコは、ロシアの石油製品輸出の26%を購入、中国(12%)、ブラジル(12%)がこれに続く。
LNG:EUはロシアのLNG輸出の51%を購入。次いで中国(21%)、日本(18%)が続く。
パイプラインガス:EUはロシアのパイプラインガスの36%を購入し、最大の輸入地域。次いで中国(30%)、トルコ(27%)と続く。

中国は2025年7月もロシア産化石燃料の最大の輸入国で、中国の輸入額は、上位5カ国からのロシアの月間輸出額の42%(62億ユーロ)を占めている。
インドはロシア産化石燃料の2番目に大きな輸入国であり、35億ユーロ相当の化石燃料を輸入しており、輸入額の78%(27億ユーロ)は原油。
トルコは、2025年7月、ロシア産化石燃料の第3位の輸入国であり、上位5カ国からの輸出額全体の21%(31億ユーロ)を占めている。トルコのロシアからの輸入額の39%は、12億ユーロ相当の石油製品であった。
EUはロシア産化石燃料の第4位の輸入国であり、その輸入額は上位5カ国のうち9%(13億ユーロ)を占めている。これらの輸入の70%は、パイプライン経由のロシア産LNGおよび天然ガスで、その額は9億3,000万ユーロに上る。サウジアラビアは2025年7月に4億8,900万ユーロ相当のロシア産化石燃料を購入しており、そのすべてが石油製品であった。

(データ:CREA)