アメリカからの航空機・部品(HSコード:88)輸出は、非常に重要なドル箱であるが、輸出の詳細をみてみた。
2024年通期のアメリカからの航空機・部品総輸出額は1,350億ドルで、貿易収支は998億ドルの黒字と輸出額の実に74%の黒字となっている。また、非常に興味深い点として、ロシアを除いて、全ての国に対して貿易黒字となっている。対ロシアの貿易赤字は、2024年通年では3,400万ドルと額としては小さいが、唯一赤字であり、その詳細は見てみる必要があると思える。
2024年通年、2025年前期(1月~6月小計) アメリカから主要国への航空機・部品貿易収支(百万ドル)


2025年6月のアメリカからの航空機・部品輸出額は、139億ドルで、5月の124億ドルから12.6%増加している。特に中国向け輸出が5月の6億ドルから6月には18億ドルと206.3%増加している。2025年前期(1月~6月小計)の輸出額は761億ドルで、昨年同時期(641憶ドル)では18.8%増加している。
2024年前期、2025年前期 アメリカからの航空機・部品輸出額比較(百万ドル)

2021年1月以降の月次輸出額でみると、月次平均成長率として1.7%で継続して増加しており、非常に安定して成長している。
2021年1月~2025年6月 アメリカからの航空機・部品輸出額推移(百万ドル)

次に国別でみると、2025年前期(1月~6月小計)では、中国向け輸出額が75億ドル(10%)でトップ、次に、フランス向けの71億ドル(9%)、そして、イギリス向けの59億ドル(8%)と続く。日本向けは28億ドルで(4%)であった。特筆すべき点として、一つの国に極端に偏っているのではなく、万遍なく分散されており、非常に均等の取れた構造と言える。
2025年前期(1月~6月小計) アメリカからの航空機・部品輸出額国別割合

2024年前期(1月~6月小計)と2025年前期の同時期におけるアメリカからの航空機・部品の主要国への輸出額の変動率をみると、韓国向け輸出が77.7%と最も増加している。次いで。ポーランド向けが57.4%増、そして、マレーシア向けの41.8%増となっている。一方、日本向けは16.5%減少している。
2024年前期、2025年前期 アメリカからの航空機・部品輸出額同時期比較 変動率

主要国のアメリカからの月次輸出額をみると、中国が大きく変動しながら増加している様子がみてとれる。
2021年1月~2025年6月 アメリカからの航空機・部品 主要国への輸出推移(百万ドル)

2021年~2025年前期 アメリカからの航空機・部品 輸出額状況(百万ドル)

【注記】
データの引用元は、ITC (U.S. International Trade Commission)。
輸出額は、ITC データベースの輸出合計 (Exports: Total)。
輸入額は、後日、関税率などを算定すること等もあり、一般輸入額 (Imports: General)ではなく、消費用輸入額 (Imports: Consumption)の関税評価額(Customs Value)を引用している。
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