トランプ大統領は、FRBに対して利下げの圧力をかけているが、その根拠の一つとなっているのが、3月の消費者物価指数(CPI)(都市部全体:All Urban Consumers (CPI-U))が2月より0.1%下がっていることがあると思われる。
個別アイテムでは、ガソリンが6.3%の減少、エネルギー全体でも2.4%の減少、中古車トラックで0.7%の減少、配送サービスで1.4%の減少と、確かに過去半年間の間に見られなかったような率で2月から減少しているアイテムが出てきている。もっとも、これらは4月以降の関税前であるので、在庫が切れ始める6~7月以降のCPIが注目される。一方、2月から上昇したアイテムとして、食料が0.5%、ガスサービスが3.6%、アパレルが0.4%、医療サービスが0.5%上昇と相変わらずジワジワと上昇を続けている。
2月から3月の消費者物価指数(CPI)の変化率(アイテム別)

2024年9月以降のCPI推移

(データ:U.S. Bureau of Labor Statistics)