2024年の確定値が出たこともあり、改めて、アメリカの自動車(HSコード:8703 / 中古含む、トラック、バス除く)の輸入台数、輸入額、輸入額を台数で割った輸入単価をみてみた。
輸入台数では、日本からの輸入が235万台で、メキシコの218万台を抑えてトップであった。しかも、メキシコからの輸入の中で30%程度は日本車と思われるので、実質的には、300万台が日本車といえるこれは全体の32%に及ぶ。
2024年のアメリカの自動車輸入額(百万ドル)、輸入台数(千台)、輸入単価(ドル)および輸入台数ランキング


輸入台数では、日本、メキシコ、韓国、カナダ、ドイツのトップ5ケ国計796万台で、全体の84%に及ぶ。つまり自動車関税といった場合、これらの国がターゲットといえる。
2024年のアメリカ自動車輸入台数(千台)、累計割合

一方、輸入額では、メキシコが498億ドルでトップ、次いで日本の416億ドルであった(輸入額も同様にメキシコの中に日本分も含まれている)。単純に、輸入額を台数で割った輸入単価では、イタリアの74,849ドルがトップ、次にフランスの72,675ドル、ドイツは37,297ドルに対して、日本は17,664ドル、メキシコは22,813ドルと単価では倍近く違っており、欧州からは高級車x少量、一方、日本からは一般車x大量と明確に分かれていると思われる。
2024年 アメリカの自動車輸入台数(千台)、輸入単価(ドル)散布図

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【注記】
データの引用元は、ITC (U.S. International Trade Commission)。
輸出額は、ITC データベースの輸出合計 (Exports: Total)。
輸入額は、後日、関税率などを算定すること等もあり、一般輸入額 (Imports: General)ではなく、消費用輸入額 (Imports: Consumption)の関税評価額(Customs Value)を引用している。