アメリカの日本との2025年8月の輸出入、貿易収支をみてみた。
2024年通年のアメリカの日本への輸出額は790億ドル、輸入は1,513億ドル、貿易収支は724億ドルの赤字。2025年8月単月では、輸出額が71億ドル（対前月比2.3％増）、輸入が113億ドル（対前月比7.6％減）、貿易収支が43億ドルの赤字（対前月比20.4%赤字減）となっている。アメリカの日本からの輸入において、8月単月では、2024年8月と比較して、総計では3.6％の減少。自動車・部品は17.6％減、一般機械は7.3％減、精密機械は10.5％減。一方、パルプは100.0%増、家具・玩具は50.6%増、食料品・飲料は25.0%増であった。
2025年1月～8月小計では、輸出額が544億ドル、輸入が989億ドル、貿易収支が445億ドルの赤字で、赤字額は昨年同時期比で33億ドル（6.9％）減少している。
月次でみてみると、2025年1月～8月では、アメリカから日本への輸出で平均2.3％増、輸入は平均2.0%減と、輸入が減少していることから、貿易赤字は平均で6.8%減少してきている。
アメリカの日本からの輸入を2025年（1月から8月までの小計）の品目別でみると、自動車・部品が317億ドル（32％）でトップ、次いで、一般機械の222億ドル（23％）、そして、電気機器の132億ドル（13％）となっている。
2025年1月から8月までのアメリカの日本からの輸入小計を品目別の貿易収支でみると、自動車・部品が306億ドルの赤字で、赤字額全体の69％を占めている。次いで、一般機械の166億ドル、そして、電気機器の100億ドルの赤字と続く。一方、アメリカからみて貿易黒字の分野は、化学工業生産品、パルプ、木材、食料品・飲料、航空機・部品、動物性および植物性生産品、鉱物性生産品の7品目となっている。
2024年～2025年8月 アメリカの日本との輸出入、貿易収支推移（百万ドル）
【注記】
データの引用元は、ITC (U.S. International Trade Commission)。
輸出額は、ITC データベースの輸出合計 (Exports: Total)。
輸入額は、後日、関税率などを算定すること等もあり、一般輸入額 (Imports: General)ではなく、消費用輸入額 (Imports: Consumption)の関税評価額(Customs Value)を引用している。
コメント、ご質問、ご要望の情報などは、こちらまで